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1月4日、語呂合わせで「い(1)し(4)」の日。
2020/01/04
1月4日は、「い(1)し(4)」の語呂合せ。この日に、地蔵・狛犬・墓石など願いがかけられた石に触れると、願いが叶うと言われているそうですよ。っとい訳で、石に因んだ・・・と言うか、石つながりでヒスイの話をお一つ。

「国石」は日本鉱物科学会の人たちが、日本を代表する石を色々な条件から選んだものです。
日本には色々な石があるけれど、国石はきれいな石であることが第一の条件。そしてヒスイは、日本で見つかる宝石のナンバーワンなので、きれいさは申し分ない!

でも、ただ「きれい」だけではダメで、その石が世界的に大事な意味を持っていることが第二の条件として求められたんです。

日本のヒスイは世界で最も古いもので、約5億年前にできたもの。
海には三葉虫がいた時代。それ以前の地球では、ヒスイができる条件にならず、ヒスイはまったくできなかった。それからヒスイは、地球のでこにでもあるのではなく、日本のようなプレートが海溝に沈み込む場所にだけできる石なんです。日本ならではと言うか、とても日本らしい石といえるのです。
実はヒスイは謎も多い石なんですよ。奈良時代にヒスイが突然使われなくなったんです。この原因は良く分かっていなけど、おそらく仏教が影響してたらしい。。。不思議なのは、奈良時代以降1200年もの間、ヒスイが日本で採れることも忘れ去られてました。海岸や河原に落ちている綺麗なヒスイに、誰も注目しなかったのは本当に不思議な話。そして、面白いのは、ヒスイがとても重たい石なので、ヒスイと気が付かずに漬物石に使っていた人もいたそうです。
日本人がヒスイに再び気が付いたのは今から78年前のこと。新潟県糸魚川というまちの川に大量のヒスイが見つかったんです。これはまさしく世紀の大発見なんだけど、不思議なことにほとんどニュースにならなかったそうです。色々と謎めいたところがあるのも、ヒスイの凄いところかもしれないですね。
世界中を見ても古い宝石の鉱山はとっくに掘り尽くされて、今は採れないことが普通なんですが、日本のヒスイは例外。小学生でもヒスイ探しが上手な人がいるくらい。しかも、ヒスイがたくさん集まってい場所は天然記念物になって保護されているので、永久になくなることはないんです。未来の人も確実に国石ヒスイを野外で見ることができるんですよ。これも国石にヒスイが選ばれた大きな理由なんです。